卒業検定
いよいよファイナルステージ!
10時検定開始のトップバッター、仮免のときと同じ。
ゴルフのティーショットとは異なり皆が注目している状況下ではないのでその種の緊張感はありません。
早い順番の方がかえって気が楽です。予防接種の注射の順番待ちと同じ感覚、ネガなことは早く終わらせたいのと同じです。
第二段階の練習で切り返しなしでびたっと決まったことが1回しかない苦手中の苦手の方向変換、特に初めの停車位置から90度にバックさせるのが難関。
発進後、すぐにそれがやってきます。
この日の検定のすべての力を集約して臨みました。
車を定位置からバックさせるのをとにかくゆっくりと途中10回以上停止させて、キャビンからガラス越しに、そしてドア窓から顔をだして、くどいほど後方確認。
後輪が縁石に脱輪しない程度に近づく具合を見計らって一気にハンドルをきります。
左右の縁石の距離を合わせて車をまっすぐにします。
奇跡の一発入りでした。
バックするだけで5分くらいかかっていたのではないでしょうか。
入ってしまえばこっちのものですが、首と腹筋がやんわりと疲れました。
後方停止は予定通り?1m程度でパス。
場内の汗だく劇場は無事に終了して、エアコンOnを確認し、いよいよ路上にでます。
桜満開の日曜日で交通混雑や人通りが多い心配がありましたが、この時間はまだ空いていて一安心。
信号機も検定を意識してか青のまま黄色になる雰囲気もありません。
右折時の対向車もなく、また風も吹いていないのでノボリ旗も道路側に傾いてきません。絶好の卒業検定日和です。
路上に出て早々にやらかした街路樹の小枝の接触場所も無事通過。
左バックミラーでその小枝を見送ることができる余裕も生まれてきます。
法定速度の標識の数字もくっきりと目に入ってきて絶好調、このまま高速道路に入って東京まで帰りたくなるような感覚になるくらいでした。
検定の終了地点に路端停止させサイドブレーキ、ギアをバックに入れて、停車措置。
そしてエンジン停止。全てが終わりました。
検定員の「お疲れ様」の声がとても清々しく感じられるのと同時に、合格の自信が沸いてきます。
ここでドライバー交代、自動車学校までは検定員が運転して戻ります。
途中、検定の考察を述べられていましたが、達成感と安堵感からなのか心ここにあらず。
助手席からみる検定員のスムースな運転をボ~っと見入っていました。
到着後それらを察してか、改めて総評をいただきました。大きなミスがなかったことに加え、大型免許資格者としてのモラルや安全に対する主体的な立場と行動を聞くうちにどういうわけか目頭が熱くなる感覚をおぼえました。
待合室で待機していると検定員がいらして「合格」の言葉をかけていただきました。
やりました!大型一種免許取得です!いや正確には自動車学校卒業です。
あとは卒業証明書を免許センターに持参すればOK。
短い間でしたが学校スタッフの皆様、大変お世話になりました!
感謝!感謝!感謝!!