中型免許の合宿免許

中型免許（中型自動車第一種運転免許）は、満20歳以上で取得可能です。ただし、年齢だけでなく、普通免許または準中型免許を取得してから2年以上の運転経験があることが条件です。

所持している免許の種類や進捗状況によって異なりますが、普通車MT免許をすでにお持ちの方であれば、最短8日～（※条件による）、普通車AT免許をすでにお持ちの方であれば、最短10日～（※条件による）で卒業できるケースが多いです。短期間で集中して取得を目指したい方に向いています。

中型免許を取得すると、次のような車両の運転が可能になります（取得時期・限定条件によって異なるため申込前に必ず確認してください）。平成29年3月12日以降に取得した中型免許の場合：車両総重量11 t未満／最大積載量6.5 t未満／乗車定員29人以下の車両。例として、4tトラック・マイクロバス・荷物をたくさん積めるトラックなどが該当します。なお、乗車定員や荷物・用途が「旅客運送（お金をもらって人を送る）」などの場合は、別途「二種免許」が必要になることがあります。そのため、合宿免許で中型免許を取得する際には、自分がこれから運転する予定の車種（荷物トラック・送迎車・建設用車両など）がこの範囲に含まれているかどうかを事前に確認すると安心です。

通学型教習に比べて、宿泊を伴う集中スケジュールで複数日間にわたり教習を受けられるため、比較的短期間で免許取得を目指せる点がメリットです（※教習所・宿泊施設・交通費支給条件は教習所ごとに異なります）。また、全国の教習所が合宿プランを提供しており、遠方からの参加も可能なケースがあります。

合宿免許は「短期間・集中型」のスタイルです。そのため、通常勤務を継続しながら通うのは難しいケースが多くなります。教習所によって「自由時間」や滞在中の空き時間が設けられていることもありますが、卒業スケジュールを優先に考えて参加されるのが安心です。

はい。多くの合宿教習所では、バック走行・幅寄せ・積載時の安定走行など、実務運転に直結する技術を指導カリキュラムに含んでいます。短期間で「現場即戦力」となるドライバー育成を目指す方には、合宿型がおすすめです。

中型免許は安全運転に必要な身体能力を満たす必要があります。
主な基準は以下の通りです（道路交通法施行規則より）：
•両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上の視力（眼鏡・コンタクト可）
•深視力検査（奥行知覚検査器3回測定し平均誤差2cm以内）
•聴力に著しい障害がないこと、赤・青・黄の識別ができること、10mの距離で90dBの警音器音を聴取できること（教習所・都道府県により詳細が異なります）
身体に不安がある場合は、事前に運転免許センターで適性相談を受けましょう。

はい、持っていることで有利になるケースが多くあります。特に、トラックドライバー・配送・運送・建設業・催事・バス送迎など、車両を扱う現場では、運転できる車両の幅が広がるため「中型免許保有」が明確なプラス材料とされています。例えば、4tトラック・マイクロバスなどを扱う職場では中型免許所持が条件になっていたり、免許なし・普通免許のみと比べて給与条件・求人範囲が拡がるケースも報告されています。転職・キャリアアップを検討する場合、あらかじめ中型免許を取得しておくことは「応募の選択肢を増やす」「早期スタートできる」といったメリットがあります。